メキシコのGIFTED教育についての私見です。
最近日本でもGIFTEDの教育について国会で審議されたり支援予算が検討されたりしていますがメキシコではすでに10年以上前からある私立の機関ですでにGIFTED教育がはじまっています。
アメリカやカナダでは公立校でもGIFTED教育を行っていますがメキシコでは他の国々とは少し様子が異なりますので実際の体験をもとにおしらせいたします。
当事者は私の娘で私がメキシコ駐在になったため家族でメキシコに引っ越してきました。メキシコ以前はルーマニアで保育園に入っていましたがこの保育園もルーマニアにありながらドイツ語で教育するという少し変わった保育園でした、なぜドイツ語かというとこの保育園はモンテストリー教育の保育園で先生がモンテストリー教育の研修をオーストリーで受けているため教育言語がすべてドイツ語しようとなっていました。
さて、メキシコに引っ越してからは私立の学校に入学しましたが8歳ぐらいから学校の授業に退屈しだし、先生にも相談し娘だけ別授業をお願いしたり、飛び級も相談しましたがその時にメキシコで唯一GIFTED教育を行っている教育機関を知り調査、研究を行いました。メキシコはメキシコの学校教育法にのっとった教育メソッドがあり私立校でも独自のカリキュラムで運営している学校もありますが基本的に教育法の遵守で小、中、高、の卒業が認可されています。しかしGIFTED教育を行っている教育機関(CEDAT)はメキシコ教育法で認可されない教育方針のため学校としては認められず言ってみれば私塾の扱いになります。そのためほとんどの生徒は10歳でメキシコの義務教育修了試験を受け11歳より通常の高校に入学するかもしくは引き続きCEDATで勉強し13歳で高校終了試験を受け14歳で大学に入学する生徒が多数います。現在娘は来年の義務教育修了試験に向けCEDATで講義を受けていますが日本で言う小学4年生ですが授業内容が全く違い恥ずかしながら親は授業内容についていけないのが実情です。ちなみに今日の授業はー数学(中学2-3年レベル)ー物理化学(元素記号)ー遺伝子学ー地理(世界地理)ー英語ー世界史とあり講義はスペイン語と英語で行われます。
日本ではGIFTEDといえば特殊能力をもつというくくりで数学の公式を研究したり芸術に突起した子供たちがTVで取り上げられていますがCEDATはまずすべての教科のレベルを上げることが優先され、その後各個人の得意分野の能力開発に進んでいきます。入学試験はIQテストのみでIQテストの平均値が131以上でないと入学が許可になりません。授業は対面、リモートのどちらかを選べるため娘はリモートで講義を受けています。昨年読売テレビの取材を受けテレビデビューしましたがその番組に出ていた他のお子様たちの内容を見たときにちょっとメキシコで学んでいる内容とは違うなと違和感を覚えたのも事実です。
次回は後編を書きたいと思います。
コメント